KANEKOのジェフ雑談

ジェフを定点観測。戦術的だったり、スポーツ科学的だったり、叙情的だったり。

【ジェフ批評】2022第18・19節vsV・ファーレン長崎・水戸ホーリーホック

中3日の九州アウェイ長崎戦、ホームに戻っての水戸戦と、ジェフは見事今季初の連勝を達成しました。水戸戦では先制を許したものの、見事な逆転勝利。リードを奪われた状態から勝点3を奪うのは、2020年最終節の北九州戦以来でしょうか。先制されても取り返す力のあるチームというのは何とも頼もしいものです。

何より、ここまでそれぞれ苦しんできたブワニカ、見木のゴールは一サポーターとして、込み上げてくるものがありました。長崎戦ではチアゴが初ゴールを挙げましたし、攻撃陣が乗ってくればかなり強力です。

 

負傷者続出、苦しいメンバー構成

連勝を飾ったこの二試合ですが、長崎戦の開始直後には末吉が負傷。さらに前半の終了間際に高木が負傷。熊谷も負傷で交代と、満身創痍のジェフ。水戸戦ではベンチにチャンが復帰しましたが、米倉が前半途中で負傷交代。福満も受傷と、祟りのような状況。天皇杯を挟んで次節は首位・仙台戦ですが、秋山は契約上の理由で出場できません。

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さて、こうなると俄然苦しいのはWBの人選です。仮に福満・米倉が間に合わないとすると、右は西久保でしょう。左WBが本職の選手は末吉・秋山くらいで、福満を含めた3人でこのポジションを回していました。候補としては佐々木が挙げられますが、WBのポジションで90分持つかは怪しいところ。(というか、持たないでしょう。)このポジションのバックアップは不可欠なので、2種登録の矢口や、タイプ的にサイドも出来そうな風間、篠原も候補に入るでしょうか。

 

いずれにせよ、総力戦となるのは必至のこの連戦。ここを制することができれば上位も見えてきます。

 

キッカー佐々木の強み

今回は長崎戦の先制点のシーンを取り上げます。

右サイド45°付近、直接も狙える距離のFK。キッカーの位置には田口と佐々木が並びました。ジェフは中央に鈴木や新井一が入り、長崎の選手もそちらを警戒しています。結果的に、壁にはそれほど高さのない選手(カイオ セザールを除く)が並びました。田口が放ったボールはGKに弾かれて逆サイドへと流れましたが、これを拾った高木がファーにクロス。キッカーの位置からそのまま前に入っていった佐々木が、壁に入っていた奥井とのマッチアップを楽々制して折り返したところを新井一が押し込みました。

キッカーの位置に競り合いにも強い選手がいることで、二次攻撃も効果的になるということが証明されたシーンでした。佐々木が出場している限り、再現の可能性が高いシーンになると思います。相手がそちらを警戒してくれば、その分中が手薄になりますし、出場選手の平均身長で相手を上回ることの多いジェフの強みを活かした攻撃ができるのではないでしょうか。

 

 

今季も折り返しが近づいてきましたが、ここで勢い付けばまだまだ上位は狙えます。上位相手に強い今季のジェフ。仙台戦も期待です。