KANEKOのジェフ雑談

ジェフを定点観測。戦術的だったり、スポーツ科学的だったり、叙情的だったり。

【ジェフ雑談】2022第1節vsいわてグルージャ盛岡

今季は全試合何か形にしたものを出すぞと意気込んで迎えた開幕戦を土曜に終え、週の半ばである水曜日まで筆が進まなかった。流石に2節の方が近づいてしまうので、初っ端から書かないわけにもいかず筆を執る。高校三年まではシーズンシートを継続し続けていた私にとって、久しぶりのフクアリはいろいろな意味で筆舌に尽くし難い。

 

久しぶりに行くフクアリ、やはり駅からの距離は魅力的。素晴らしいハード面に対して、ソフト面の不親切さが気になる。まず、優先入場の待機列の分かりづらさ。かつてはどこに何の列があるのか一目でわかるようになっていた記憶があるが、案内がどこにあるのかも分からずウロウロと探し回る羽目に。待機列にはアルファベットが振り分けられていたが、そもそも自分がどのアルファベットなのかも知らない。なんとなく正しそうな場所に並んでみたものの、スタッフの対応も悪印象。コロナ禍で対応が大変なのも分かるが、あくまでこれは興行。観客に良い観戦体験を与えることがクラブの仕事の全てだと言っても良い。待機列以外にも、試合前からあまりにも残念な部分が目についた。

 

 

イベント内容は、声が出せないなりに様々考えられていた。キックオフ二時間前に開場した後、その二時間をどう持たせるかで観客の満足度は大きく変わってくる。スタジアムDJの声出し代行などは非常に盛り上がる。個人的にはマスコットの露出の少なさと、バルーン配布の必要性が気になったところではあるが。(声出しのない中で、後ろの席からバルーンの擦れる音が聞こえてくるのは個人的には非常に不快に感じた。)

スポーツを学ぶ身なりに、こうしたイベントやサービス面にももっと深く言及したいところだが、今回はそこに労力を割く余裕もなかったのでまた次回。

 

試合内容は、というと。。。

今季は、サポーターの多くもここ数シーズンにはなかった大きな期待を寄せて迎えたシーズンであると思う。昨季終盤の勢いそのままに、主力選手の引き抜きもなし。ただ、冷静に考えれば昨季の戦力では昇格出来なかった訳なので、現状維持では昇格は難しい。もちろん、戦術的な積み上げがあるというメリットは大きい。ただ、過去2年見えてこなかった攻撃の形はまだ見えてきていない。ボール保持の前進は多少整備されてきた感はあるが、ゴールを奪う形は見えない。多くのサポーターが失望するような結果と内容だったことは否めない。

 

守備に関しては昨季3バックに変更してから継続してきたものをそのまま今季も採用。特に中央のチャンミンギュの強さはある程度守備の強度を担保することができる。実際、流れの中からのピンチはそれほど多くはなかった。一方、セットプレーの守備にはかなりの不安感がある。失点シーンにも繋がった部分ではあるが、前半45分間、大外がフリーになってしまう状況を一切修正できなかった。中村太亮のキックの質の高さもあるが、あれだけファールを犯してしまう中でセットプレー守備が中で修正できていないのは大きな課題。失点後のCKのシーンで失点していれば、その時点で試合は終わってしまっていた。

 

攻撃面では、左の末吉の突破力は大きな武器。だが、その他の選手はかなり窮屈そうにプレーしていたように感じる。大外に張る左の末吉に対して、福満は中央寄りのプレーエリア。昨季の好調時はワイドをとってクロスを上げたり、中に入った際は右CBがワイドを取ったりと、レーンの整理がされていた印象がある。福満が中に入ることで、中央に見木、風間と大きな渋滞ができてしまう。出し手の田口も出しどころに困るシーンが散見された。シーズンは始まったばかりで、他にも課題は山積みだが、キャンプからのトレーニングゲームの結果を見ても、点を取る手段の整備は迅速に行う必要がありそうだ。

 

 

正直に言えば、試合内容に関してポジティブな要素は見当たらない。フクアリからの帰路は愚痴を言い続けた。だが、結局また期待してしまう。シーズンはまだ始まったばかり。今季こそはともう少しだけ期待をしてみよう。